早稲田大学 人間科学学術院
安井凱星さんの人間環境科学科を代表したStudent's Voiceは
こちら
(2025年度人間科学部パンフレットに掲載)
私は高校時代の得意科目は日本史で、受験科目も日本史を選択しました。生物・化学に関しては 基礎までしかやっておらず理系の人と比べると知識量は少なかったです。しかし、人間科学部では 文理の壁を越えて幅広い分野を自分で選択しながら学ぶことができます。赤沼先生の講義である 『環境微生物学』では、わせポチでクイズに参加しながら微生物の面白さを学び、『環境生命化学 実習』では、食べ物などを用いながら楽しく実験方法を学ぶことができました。学びを深めるうち に得意なことと自分のやりたいことは別であり、後悔のない大学生活を送りたいと思うようになり ました。そのため、私は得意な分野ではなく、興味関心のある分野を学べる極限環境生命科学ゼミ を選びました。実験を行う中で理解が難しい部分もありましたが、その度に先生や先輩が教えてく ださり、同期が教えてくれることもありました。そのため、不安どころか実験をしていて本当に楽 しかったです。楽しさというものは努力する原動力となることを学びました。就職後も学んだこと を活かしていきたいです。 R.F.さん(卒業生)
もともと高校で生物選択の理系だった私は「心理学の勉強や研究がしてみたい」と思い、理系で も心理学の授業を受けられる人間科学部に入学しました。しかし、実際に専門ゼミを選択するため 様々なゼミを見学する中で、高校生の時に知識として「ただ覚えていた」生物や化学の内容を実際 に自分の手で検証できる極限環境生命科学ゼミにとても魅力を感じ、最終的に選択しました。この2年間で、知識 を自分で検証したり、また今後の人生の中でも触ることがないような器具や機械を使ったりした経験 がたくさんあり、とても貴重で楽しい研究生活を送れたと感じています。 N.O.さん(卒業生)
私がゼミを選んだ理由は微生物を身近に感じたからです。大学2年生の時に受講した「環境微生物学」 にて、微生物が人間科学部の学科である環境・健康・情報のすべてに関わっていることを学び、興味を 抱きました。また、現在だけではなく祖先のことも研究できるという点にも興味を抱き、ゼミを希望し ました。ゼミの実習は楽しく、時間があっという間に過ぎていきました。また論文紹介では質問をする 必要があり、その過程で質問内容を考えることによるアウトプットの重要性を学びました。2年間を通し て大変なこともありましたが、とても楽しくやりがいのあるゼミでした。 K.Y.さん(卒業生)
私は二年前、酵素の研究内容と先生のお人柄に心惹かれ、極限環境生命科学研究室に入ることを
決意しました。最初は慣れないことばかりで不安を感じることもありましたが、今となってはゼミで
過ごした仲間たちとの時間はかけがえのない財産だと感じています。
R.F.さん(卒業生)
地球以外の惑星にも生物は存在するのか。これは私にとって、小学生の頃からの永遠の問いです。
この広大な宇宙で、もし地球にしか生命が育まれていないとすれば、それはあまりにも寂しいと思い
ます。早稲田大学への進学を決めたのは、生命の起源や宇宙生物学につながる研究を進める先生のも
とで学びたいと思ったからです。入学後は実習でさまざまな実験に挑戦することができました。特に
印象に残っているのは、自らの髪の毛や唾液を用いて、「お酒に強い遺伝子を持っているか」を調べ
た実験。コロナ禍でよく耳にする「PCR」と呼ばれる、遺伝子を増幅させて検出する技術などを学びな
がら、身近な事象を明らかにする過程が楽しかったです。
現在は極限環境生命科学研究室に所属し、原始地球でどのように生物が誕生したのかについて、また、
同様の環境が地球以外の惑星に存在するのかについて研究しています。具体的に研究対象となるのは
「アミノ酸」です。生物の構成成分であるタンパク質はこのアミノ酸からできていて、生命の進化の
歴史を辿る際にも重要視されています。研究は奥が深くひとつずつ実験結果を積み上げていく努力が
必要ですが、試行錯誤を繰り返す過程にやりがいを感じます。
M.K.さん(在学中)アイテクノロジー(ANESTA)2022年2月号より