40億年前の遺伝子・タンパク質を復元し、持続可能な社会に貢献する「酵素」を創出

この研究室では、酵素やタンパク質を利用することで環境や資源の問題の解決を図り、SDGsやカーボンニュートラルの達成など持続可能な人間社会の構築に貢献することを目指した研究として、 身の回りの生物や極限環境微生物が持つ酵素やタンパク質を材料とした研究、人工的に改変した酵素の開発や絶滅生物種から有用酵素を探索する研究をおこなっています。 加えて、人類から微生物まで全生物共通のルーツを探るための生命の起源と初期進化、および、当時の地球環境に関する研究もおこなっています。さらに、宇宙における生命の起源の可能性も探求しています。

当研究室への配属を検討されている方はこちらもご覧ください。

Principle Investigator

赤沼 哲史 (Satoshi Akanuma)
早稲田大学 人間科学学術院 教授
博士(理学)

連絡先

〒359-1192
埼玉県所沢市三ケ島2-579-15 早稲田大学所沢キャンパス
100号館5階 530号室(研究室)、596号室(実験室)
Tel, 04-2947-6727(内線 76-3530)または04-2947-6811(内線76-3596)
E-mail:akanuma @ waseda.jp(@前後のスペースを削除してください)

お知らせ

2024-7-18
【プレスリリース】当研究室の八木創太講師と理化学研究所の田上俊輔博士による「今は失われた古代のタンパク質構造」に関する論文がNature Communications誌に掲載され、プレスリリースされました
2024-7-4
【採択】当研究室所属 修士課程2年生の堀尾さんの研究課題が『早稲田PoC Fund Program』に採択されました。
2024-6-12
【掲載案内】当研究室所属の安井さんのStudent's Voiceが人間環境科学科を代表して人間科学部パンフレットに掲載されました。
2024-5-8
【刊行】赤沼が編集・執筆に関わった生命起源の事典が朝倉書店より刊行されました。
2024-4-1
【更新】2024年度メンバーを更新しました。
2024-3-31
【報告】3月28-29日に理化学研究所横浜キャンパスで開催された第48回生命の起原および進化学会学術講演会で研究発表(講演・ポスター)しました。
2024-1-5
【掲載報告】祖先復元酵素のpH依存性から原始生物の生育環境がアルカリ性であった可能性を指摘し、祖先復元法が耐熱性かつアルカリ耐性酵素の合成に有効であることを示した論文が掲載されました。
2023-10-21
【講演報告】2023年10月21日の13:00から早稲田大学西早稲田キャンパスで開催された微生物研究会において赤沼が講演をおこないました。
2023-4-17
【更新】研究内容のページを更新しました。
2015-12-11
【Twitter】本研究室のツイッターアカウントでも、研究、論文、学会・研究会、ゼミ・研究室、所沢キャンパス、早稲田大学、ドイツ等に関する情報を随時提供しています。

研究内容

本研究室では大きく分けて、人間社会に役立つ酵素を開発するための研究と、生命の起源および初期地球環境に関する研究の二つの分野の研究をおこなっています。

人間社会に役立つ酵素の開発研究

環境に優しい生体触媒である酵素を、環境、食品、医薬品合成等に利用することを目指し、酵素の機能や性質を自由に改変するための技術開発をおこなっています。 特に、耐熱性と低温活性を両立した酵素を開発することを試みています。また、プラスチック分解酵素の開発等、環境や資源の問題解決、カーボンニュートラルの達成に役立つ酵素の開発にも取り組んでいます。

地球と宇宙における生命の起源に関する研究

約40億年前に地球上で最初に誕生した生命はどんな生物だったのでしょうか?現在の生物が持つ遺伝子やタンパク質から40億年の進化を遡るこによって、 祖先生物の遺伝子やタンパク質を復元・解析し、地球最古の生物の姿を明らかにすることを試みています。 生命の誕生をもたらした初期の地球環境についても実験により研究しています。 さらに、生命の「文字」とも言えるアミノ酸に着目して、生命の起源解明のための手がかりを探索するとともに、宇宙で見つかったアミノ酸から生命が誕生し得るか検討しています。

研究室紹介動画

     研究内容の紹介      研究風景の紹介

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