当研究室への配属を検討されている方へ


 当研究室は、(1)酵素や微生物を利用して環境問題等、21世紀の人類が抱える諸問題の解決を図る研究と、 (2)地球と宇宙における生命の起源および進化についての研究を2本の柱としています。
 前者の代表的な研究テーマとして、プラスチックごみ問題の解決を図るべく、ポリエチレンテレフタラート (PET)を効率的に分解する酵素の開発を、進化情報を利用した方法やAI(深層学習)に基づくタンパク質設 計法を利用しておこなっています。他にも、食品加工や医薬品製造等における酵素利用を推進するための酵素 改良法の検討などもおこなっています。
 後者については、35~40億年前の遺伝子・タンパク質を復元し、そこからさらに過去に遡ることによって、 地球における生命の起源のシナリオや生命誕生場の環境、あるいは、宇宙における生命誕生の可能性について 研究しています。
 また、様々な環境中の微生物動態に関する卒業研究、あるいは、大学院での研究をおこなった学生・院生も います。


 

専門ゼミ(通学制)での配属を検討されている方へ


 当研究室の最大の特徴は好きな時に好きなだけ実験ができることです。過去には、2年次から研究室に来て、 授業の合間や授業終了後に実験をした学生もいました。専門ゼミでも、卒業研究につながる実験活動を体験してもら います。もう一つの特徴は「40億年前から未来へ」、「海底下から宇宙へ」、「分子から社会へ」を掲げている対 象の広さです。環境科学から生命科学にかけての幅広い内容から研究テーマを選択することが可能です。
 当研究室では主に実験による研究を実施していますが、卒業研究では、実験による方法に加え、文献調査や 公開されているデーターベースを調査する研究も可能です。また、高等学校で文系科目を主に学んできた学生で も大丈夫です(過去の当ゼミの学生の約半数は文系出身者です)。早稲田大学人間科学部は学融合・文理融合を 標ぼうしていますが、当研究室もそれに倣い、文理の枠組みに捉われず楽しく実験や研究をすることを望む学生 を求めています。特に、環境問題の解決や豊かな人間社会の構築に役立つ酵素の開発あるいは微生物利用法の開発、 生命の起源と進化の解明、極限環境生物学、アストロバイオロジーなどに関心のある方はご連絡ください。

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eスクール専門ゼミでの配属を検討されている方へ


 eスクール専門ゼミの専門ゼミでは、文献の輪読とBBSによるディスカッションを行います。教材とする文献は、 環境科学、生命科学、微生物学、農学、食品科学、進化学、生態学などの分野から、履修者の希望に沿って選び たいと思います。卒業研究では上述の分野から個々の履修生ごとに相談して決定したテーマに関連する文献調査や データーベース調査を中心におこないます。通信教育課程の特性を生かし、研究史や生命倫理などの幅広い分野か ら研究テーマを選べる可能性がありますので、当ゼミに興味を持たれた方はご連絡ください。


 

大学院から当研究室への配属を検討されている方へ


当研究室では、「40億年前の遺伝子・タンパク質を復元し、持続可能な社会に貢献する酵素を創出する」ことを主 テーマに、生物が持つ環境負荷の少ないタンパク質触媒である酵素を環境問題の解決、食品製造、医薬品合成等に 利用することを目指した酵素の機能改変・開発に関する研究と、原始地球環境下での生命誕生のシナリオや、生命の 初期進化と当時の生物圏環境についての研究、および、宇宙における生命誕生の可能性を探るアストロバイオロジー 研究を、コンピュータ解析と実験により実施しています。他学部あるいは他大学出身者で、大学院でのこのような研究 に興味のある方はご連絡ください。
 

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